久々に、正しくは初めて、独りであてもなく広島の夜の街を歩いた。
川を渡ると、すぐにまた別の川が現れ、
数日前では考えられないであろう穏やかな流れは、
人通りもまばらな橋を、よりひっそりとさせていた。
ほんとにきれいな街だ。
心から思った。
どうして、もっともっとこの街に帰って来なかったんだろう。
その日の夕方、親父は、69歳の人生に幕を閉じた。
今頃、あっちでお袋に会えてるかな。
(253)
久々に、正しくは初めて、独りであてもなく広島の夜の街を歩いた。
川を渡ると、すぐにまた別の川が現れ、
数日前では考えられないであろう穏やかな流れは、
人通りもまばらな橋を、よりひっそりとさせていた。
ほんとにきれいな街だ。
心から思った。
どうして、もっともっとこの街に帰って来なかったんだろう。
その日の夕方、親父は、69歳の人生に幕を閉じた。
今頃、あっちでお袋に会えてるかな。
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